こんにちは。
ぼくは独学でフライをするなんちゃってフライマンなんですが、
最近はロールキャストの練習にはまっています。
ロールキャストとは?
ロールキャストというのはフライキャスティングの一つです。
フライフィッシングといえばロッドを前後に振るイメージですが、ロールキャストというのは水面を利用してキャストする方法の一つです。
ロールキャストのメリット
・少ないバックスペースでキャストできる
水面を利用するので、少ないバックスペースでキャストできる。↓
(前後に振る投げ方はフォルスキャスト フォルスキャストからシュートまでの一連の動作をオーバーヘッドキャストといいます。)
少ないバックスペースでキャストできるということは、今までフライが投げられなかったような場所でも釣りができる。
例えば管理釣り場でルアーしか投げられないようなバックスペースがないポイントで広範囲を探れるってことです。
・風に強い
オーバーヘッドがまともに投げられない強風時でもロールキャストを使えばライントラブルを減らせます。↓
この動画はとある管理釣り場で撮ったものです。画面左奥(左投げなので利き手側)から強風が吹いている中の釣行。
管理釣り場での衝撃的な出来事
今年の春頃、とある管理釣り場に行った時の話です。
隣の男性が水面を使ったキャストで25m近い飛距離を折りたたみ椅子に座りながら投げているを目の当たりにしました。
ダブルハンドやスイッチロッドではなくシングルハンドでの飛距離です。
立ちながら必死にぶんぶん振っているぼくよりも遠くに飛ばしていたのです。
すげぇ・・・ぼくもあんな風にキャストしてみたい!
試行錯誤を重ねて・・・
それから水面を使った投げ方(ロールキャスト)のタックル、投げ方をネットや本で徹底的に調べてみることにしました。
- どの番手のロッドがいいか
- どんなラインシステムにするべきか
- リーダー、ティペットの長さはどのくらいがいいか
など
色々試行錯誤を重ねて、毎週のように管理釣り場で練習。最近ようやく自分の納得できる形に近づいてきました。
自分の納得できる形とは・・・竿先からフライまでの飛距離20メートルをコンスタントに出す
ということです。
参考にしたYouTube動画
ロッドビルダーでありキャスティングインストラクターの資格を持っている杉坂さんの動画です。
ロールキャスト用のタックル
フライロッド
6番~7番 9フィートのシングルハンドロッド。
ぼくは基本安物のフライロッドを使ってますが普通に投げられます。
ラインシステム
- ランニングライン
- スカジットヘッド:250GR(16g) 17ft(5.2m)
- ポリリーダー(ティップ):7.5ft(2.3m)
- ティペット:1.5m~2m
となりました。
スカジットヘッドはMaxcatchやriverpeakがお手頃ですかね。どちらも使ってみましたが大きな差はありませんでした。
テーパーリーダーは未装着。
投げにくいと思ったらテーパーリーダーをつけてみるのもありかもです。仮につけるとしたら9フィートですかね。
ポリリーダー(ティップ)は基本フローティングで良いと思います。水面よりも少し深いところをリトリーブしたい場合はインターミディエイト、タイプ2などもアリ。
ランニングライン(シューティングライン)
バーマックス磯5号~6号
追記・・・水面に放置するドライフライ系を投げるなら、浮きやすいラインが良いと思います。
個人的に使って良いと思ったのはエイシス シューティングラインですかね。
超細いモノコアなので扱いやすいです。
シューティングヘッドとポリリーダー
- スカジットライン:250GR(16g) 17ft(5.2m)
- ポリリーダー(ティップ):7.5ft(2.3m)
追記・・・5番ロッドのラインシステム
5番ロッドには200GR(グレイン)のヘッド。
若干風に弱くなると思いますが、無風でしたら6番250GRのヘッドと遜色ない飛距離を出せます。
ヘッドが軽いのが利点。ドライ、マーカー(ルースニング)時のフッキングが楽になります。
- スカジットライン200GR(13g) 17ft(5.2m)
- ポリリーダー(ティップ) 7.5ft
- ティペット 1.5~2m
追記・・・riverpeakトラウトリーダーとトラウトティップの違い
後で知ったんですが、riverpeakにはトラウトリーダーの他にトラウトティップという製品がある。
商品の詳細を調べてみると
- コア:ブレイデッド(ダクロン)
- コーティング:PVC (ポリ塩化ビニル)
ここまではトラウトリーダーと同じ。
トラウトリーダーは14lbでトラウトティップは20lbです。
つまり、トラウトティップのほうが若干太めになっていると思われる。
長さのラインナップも違っている。
- トラウトリーダー 7.5ft 9ft 12ft
- トラウトティップ 5ft 8ft 10ft 12ft
購入して使ったわけでないのでなんともいえませんが、仮にトラウトティップを使うなら8フィートあたりですかね。
トラウトリーダー、トラウトティップともにtypeはフローティング、インターミディエイト、シンキングタイプ2、シンキングタイプ4があります。
ちなみタイプ~は=ipsです。(以前riverpeak公式のお問い合わせから聞きました)
タイプ4なら一秒間に4インチ(約10cm)沈むってことになります。
値段は若干トラウトティップのほうが高いです。
ライン接続方法
ランニングラインとシューティングヘッドの接続
写真が多くなったので別の記事にしました。↓

シューティングヘッドとポリリーダーの接続
どちらにもループがあるのでループtoループ。↓
キャスティングの動画
お粗末ながら動画にしてみました。↓
折り畳みイスに座りながらのキャストです。
一人称視点なので分かりにくいですが、竿先からフライまで20メートル以上はでていると思います。
当方左投げですので右投げの方には参考になりにくいかもしれません。
・オーバーヘッドキャストの動画
一応オーバーヘッドキャストもできます。↓
テーパーの形状の問題でしょうか。なかなかターンオーバーせずクシャクシャの状態で落下してしまいます。
無理に竿を曲げようとするとロッドが折れるかもしれないので注意。
追記・・・
二方向からの動画にしてみました。↓
この時使ったロッドは9フィート 7番です。
もちろん撮影中に一番出来の良いキャストを動画にしています(笑)
まとめ
シングルハンドのロールキャストやスペイキャストで20m以上飛ばす場合というのは基本的にリトリーブ(引っ張り)の釣りになるかと思います。
このタックルでドライフライ、マーカー釣りもできますが、10~15mの近距離で使うのが無難な気がします。理由は。↓
- ロールキャストでドライフライを投げると沈みやすい。(フォルスキャストでフライの水を切れない)
- ロングキャストするほどマーカーが見えにくいandアワセが難しくなる。
フォーム材を使ったフライなら沈みにくいと思います。
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・・・つまり、このラインシステムは器用貧乏。
引っ張りの釣りなら遠くに飛ばせるダブルハンドかシューティングヘッドでのオーバーヘッドがいいでしょうし。
ドライフライやマーカーならダブルテーパーで十分ですし。
ダブルテーパーでもロールキャストで10mは飛ばせますしね。
管理釣り場などで、1本のロッド&ラインシステムでバックスペースを気にせずに
- ドライフライ、マーカー、ひっぱりがしたい!
という方におすすめです。
追記・・・岸からでなく立ち込み(ウェーディング)を想定した記事を書いてみたので良ければ見てください。↓
