こんにちは。かずです。
何年も前、YouTubeで小林良彰氏の「てんてい教えて」というコーナーで語っていた”マットソニック理論”
自分はこの理論を聞いたときに感銘を受けたのを覚えています。
残念ながら今ではその動画を見ることはできないんですが、
魚は水の振動を感知して逃げる・・・とか、そういう話だったと思います。
池の魚に向かって石を投げる。
最初はビー玉の大きさの石を投げる。
逃げないな。
投げる石を徐々に大きくする。
魚が逃げた。
例えば湖の岸沿いを歩いていると群れている小魚が逃げていくことがあります。それは視覚以上に歩く振動を感知しているんだそうです。
↓のサイト様に詳しく記述されていますので参考にしてみてください。
我々釣り人の行動にはマットソニック値がある・・・らしい。
実際に数値化するのは不可能に近いと思いますが、逃げるような要素を取り除くと釣果に繋がるということだと思います。
細い糸のほうが釣れるという話があります。それは魚から見て視覚的に見えにくくなる他に、太い糸に比べて水に伝わる振動が小さいのが影響しているなんて話もあるようです。
他にも気になるのは、小魚が逃げると付近にいる大きな魚にどんな影響があるのか?という点です。
池に小さい石を投げると小魚が逃げた!でも大きな魚は逃げなかった・・・。
この場合、大きな魚には影響なさそうに見えますね。しかし、小さい魚が逃げる振動を感知して何かしら警戒度が上がるような気もするんですよね。
風がない水面が穏やかな「べたなぎ」と呼ばれる状態。
湖では波があるほうが釣れると言われています。
「魚が地上を見えにくくなるから警戒心が下がる」「プランクトンが舞い上がって活性があがる」という説もありますが、波の振動で「マットソニック値」がバグっている可能性もありそうですな。
つまり、波の影響で魚の側線器官がべた凪時よりもうまく機能しないから、他の視覚器官や嗅覚器官を頼りに獲物を捕らえようとする=よく釣れる。
地上でも強風時に雑音で聞こえにくくなったりしますよね。それと同じことが水の中でも起きているんじゃないか?と思ったわけです。
耳がほとんど聞こえなくなったベートーベンが指揮棒を口にくわえピアノに当てて(骨伝導)作曲した話は有名ですな。
ナマズ などの視覚器官が弱い魚は特に顕著な気がしますね。
てんていこと小林良彰氏は「釣り人は魚を擬人化しすぎ」と仰っておりました。魚の種類にもよると思いますが、我々の想像以上に魚は視力が悪く、水中の振動を感じ取ってる可能性大ですな。
そうでないとビッグバドやスピナーベイトのようなルアーでも魚が釣れることや、夜のルアーゲームでなぜ魚が釣れるのか、などの事実と辻褄があいませんからね。
ただ魚がどう解釈してルアーに反応してるかは謎ですな。
やったことないですが、アユの友釣りはアユの習性を利用してるそうです。
マス系の魚がスプーンに反応するのは捕食以外も関係してそうですし、ブラックバスの場合、食べる行動以外にもテリトリーに入ってきた対象物への威嚇、リアクションバイトなどの要素もあるみたいですし。
魚には手足がないので口や体を使うしかないわけですね。
つまり、視覚的に変なものだと分かっていても攻撃対象として認識しているというパターンも考えられますな。
魚が口を使う理由を考えるあたり、どうやら自分もまだまだ魚を「擬人化」しすぎなようです。
マットソニック値が高いルアーとは・・・やはり軽いルアーという結論になりますな。
589本舗で販売されている小林重工のルアーも軽さを意識しているものが多いですね。
そう考えるとフライフィッシングとテンカラ最強じゃね?となりそうですが、ドライフライはどうみても視覚的に反応してるようにしか見えないんですよね。
ビッグベイトなどで魚が釣れてるのを見ると遠投すればマットソニック値は関係ないような気もしますな。
マットソニック値を意識して釣りをすれば無駄に遠投することも減りそうですし、手返しよく釣りができそうです。
軽いルアーは小さい傾向がある=小さい魚までかかってしまうのが弱点ですかね。大きな魚を狙いたい場合はやはりデメリットとなりそうです。
マットソニック理論は疑似餌釣りからエサ釣りまで応用性の高い理論だと思いますので、覚えておいて損はないですな。