こんにちは。なんちゃってキャンパーのかずです。
群馬県吾妻郡中之条町の”野反湖キャンプ場”に行ってきました。
この野反湖キャンプ場は前から利用したいと思っていたキャンプ場です。
なぜかというと、スローループという漫画アニメ作品の聖地なのです。
出典:スローループ4巻
釣りの中でもマイナー的な位置づけのフライフィッシングを物語に組み込んだ作品なんです。
私のような群馬出身在住のアウトドア好きインドア人間(キモオタ)は行かなくてはならない使命を感じていました。
今回、聖地巡礼も兼ねて2泊3日のバンガロー釣りキャンプを決行。
作品内(漫画4巻 アニメ11話)ではテントエリアを利用している描写がありますが、我々(妻と自分)はバンガロー泊。
テントサイトはレンタルできるリアカーを使って、移動しなければならないのです。
出典:スローループ4巻
スローループでもリアカーを使って道具を移動しているシーンがあります。
怠け者の私は、バンガロー泊に逃げたわけです(笑)
一応、テントサイトの様子も見てきたので、良ければご覧になってください。
気を付けていたことは、やはり寒さ対策ですかね。
野反湖の標高は約1500mです。この時期(9月半ば)でも夜の気温は10℃近くまで下がることがあります。
ヒートテック、インナーダウンなどの準備をしておきました。
用意した主な道具
今回、バンガロー泊なので準備は楽でした。(寝具はバンガロー内に用意してあります)
- ヘキサタープ
- スチールペグセット(使ったのは30cm×6本)
- ペグハンマー
- 折り畳み椅子×2
- 焚き火台
- 火起こし兼火消しつぼ
- 炭
- マルチ焚き火テーブル
- ガスバーナー
- 釣り用クーラーボックス
- 調理器具(ナイフ、コッヘルなど)
- 釣り道具
- 雨具
今回のために新調したアイテムがあります。
2泊3日の間、保冷力が維持できる釣り用クーラーボックスです。
検証結果25~30%の氷で48時間以上の保冷力を維持できました。詳細の記事は良ければ見てください。

アクセス
私は群馬県南部在住です。
11時頃に出発。約2時間かかりました。
余談ですが、野反湖へ向かうときに使う道路「国道405号線」は、野反湖の堤体付近から未開通となっている。つまり、現状では野反湖で「行き止まり」になっています。
仮に開通したら新潟、長野方面からも簡単に野反湖へ行けるようになるわけですね。
個人的に今の「秘境」っぷりが好みなので未開通のままでも良い気がします。
キャンプ場にはダム堤頂(ダム本体の上)の道路を通ることになります。
堤体上の道路は対向車とすれ違えないので注意。
駐車場
キャンプ場利用者は駐車場が別になっています。
キャンプ利用者は右側。登山、釣り客は左側の砂利になっている駐車場。
料金
バンガロー宿泊でタープ利用の場合は別途費用がかかります。
詳しくは公式へ。
施設・料金案内野反湖キャンプ場には簡易宿所である「バンガロー」、そして持ち込みテントの「テントサイト」の施設があります。オートキャンプ施設はありません。車中泊等は禁止です。なお門限時間がありますので、再入場等時間をお守りください。掲載の料金はすべて税等別...
野反湖キャンプ場管理事務所
管理事務所は二階建てになっています。
受付は二階です。
リアカー置き場、トイレ、シャワー室は一階です。
入口の自販機と漁券は24時間利用可能。
受付、売店の営業時間は8:30~19:00となっています。
建物の外(入口右側)にはレンタル用品の返却場所があります。
管理事務所で売っているもの
売っている物は充実しています。
我々は薪を買いました。
調味料、ジップロック、網、紙皿など。
肉類も充実しています。
薪は二種類。火つきが良いものと火持ちが良いものが売っています。
スウェーデントーチ。はじめて知りました。
誰でも利用できる休憩所。良い匂いがする。
キャンプ場のルール
- 直火禁止。
- 車中泊禁止。
- テントエリアに自転車乗り入れ禁止。
ゴミ捨て場(共通)
ゴミ捨て場はテントエリア、バンガロー共通。
管理事務所から20m離れたところにあります。
シャワー室
コインシャワー・ランドリー受付事務所1Fに男女シャワー室があります。シャワー室内にはシャワールーム4部屋、ランドリー設備、洗面台1、ドライヤー1(事務所で貸出)があります。またボディーソープ・シャンプーやランドリー用洗剤などの販売機も設置しております。コインシャワー...
シャワー室を利用するには専用のコインが必要です。
コイン2枚でシャワーを10分間使えます。
コインの自販機は管理事務所入り口にあります。(24時間購入可)
千円札入れると10枚コインが出てくるので注意。
バンガローエリア
各バンガローの詳細は予約サイトで確認できます。
バンガローエリアは車の乗り入れ可能。
バンガローの数は多い。
キャンプの計画段階では、どこにしようか迷いました。
個人的に優先順位が高かったのは展望です。
4人用バンガローの中では一番展望が良いとされるNo.63に宿泊しました。
車はバンガローの横に駐められます。
バンガロー内
バンガロー内は照明あり。コンセントはありません。
寝具は敷布団、かけ布団、枕が4人分用意してあります。
敷布団カバー、枕カバーは無料。
かけ布団カバーは有料になる。
バンガロー内の窓から見た景色。絵画の構図になりそうw
トイレ 炊事場
トイレは管理事務所内に一つ。事務所の隣にもう一つ。バンガローエリア内は合計3ヵ所。
入り口が二重になっていて、虫が侵入しにくい作りになっていました。これは嬉しい。
炊事場は水道のみ。共用のスポンジ、洗剤などはないので持参する必要があります。
テントエリア
今回はテントでキャンプしませんでしたが、テントエリアの様子も確認してみました。
冒頭でもお伝えした通り、リアカーを使って道具を移動することになります。
その距離はGooglemapで確認するとおよそ800メートル・・・。
フリーサイトなので場所は早い者勝ちになるかと思います。
実際に見た感想としては、湖畔に近いの良ロケーションの場所が人気でしたね。
有料でアーリーチェックインも可能。
管理事務所にリアカーがある。
実際に歩いてみました。結構早めに歩いて片道9~10分でした。
広場。
トイレ。
出典:スローループ4巻
野反湖でフライフィッシング
野反湖は周囲10キロ以上ある広大なフィールドです。
群馬県内では唯一信濃川水系のダム湖。
ダム完成前は湿地や池が点在していたそうです。(Wikipediaより)
水面標高は約1500m。標高が高いダム湖だからか水の透明度も高いです。
湖沼型でいえば貧栄養湖ですかね。目視で水草が生えている様子はありません。
自然繁殖していると言われるブルーバックレインボー(ニジマス)が有名です。
他にはハコスチと呼ばれるニジマスを放流してるようです。
釣り情報野反湖では、明治の末ごろ、コイ・フナ・ドジョウなどが放流され、大正から昭和20年ごろまで、夏の間、職業漁師が漁をして、花敷温泉や草津温泉に持っていき、生計を立てていたと伝えられています。昭和34年にニジマスが放流され、ニシブタ沢での自然繁殖...
釣り人は予想よりも多かったです。
ルアー、フライ、エサなど色んな釣り方をしている人がいました。
私が竿を出したポイントはキャンプ場管理事務所から片道数分のダムサイト~東電下と呼ばれるところです。
2泊3日のうち、初日の夕方。2日目の早朝と夕方。2日目の早朝に竿を出しました。
そのうち、まともなサイズが釣れたのは初日の夕方のみです。
いやぁ。初日に釣れて次の日も釣れるかなぁと思いきや流石は野反湖。スローループのひよりちゃんたちは簡単に釣っている印象でしたが、現実は甘くなかったです(笑)
妻には「初日に釣れたのは奇跡だったんだね」と言われました。その通りです・・・。
フライタックルは5番9フィートのロッド。フライラインはダブルテーパー5番です。
釣れたのはルースニングという方法です。要は毛ばりのウキ釣り。キャスト距離はロールキャストで自分から7m~10mですかね。ウキが沈んだらすぐに合わせるだけの簡単なお仕事。
出典:スローループ4巻
スローループ、ひよりちゃんの美しいキャスティング。ラインを前後に振る投げ方をしていましたが、ダム堤体付近は長いラインをバックキャストできるスペースは多くないです。(水位にもよる)
そんなときは水面を使うロールキャストがおすすめですかね。
動画にしたのでよければご覧になってください。↓
マーカーからフライのタナは大体1メートル。フライはタコフライ。
ドライフライ(浮く毛ばり)も投げてみましたが、小さい魚が先に反応してしまいます。フォームビートル系フライ↓なら小さい魚を回避できそう。用意してくりゃよかった!
出典:スローループ4巻
釣れたニジマスは炭火で焼いて頂きました。
スローループでは釣れた魚で凝った料理を作っていました。我々にそんな余裕はなかったので炭火で焼く。
醤油をかけると意外といけるんだな。
バンガローキャンプの様子
今回、2泊3日のバンガローキャンプです。
私は今まで1泊2日のキャンプしかやったことがありませんでした。
1泊2日だとどうしても忙しくなってしまうんですよね。
2泊3日であれば2日目はゆっくり過ごせると思ったわけです。
もちろん、食事は3日分用意しました。
基本、凝った料理はしてません。炭火で焼いたらおいしそうな食材を集めました。
- 1日目の夜:釣れた魚、ステーキ、ボイル焼き、野菜、魚介類、コッヘルで炊いたご飯
- 2日目の朝:カップ麺
- 2日目の昼:レトルトカレー、サトウのご飯
- 2日目の夜:余った肉、野菜、コッヘルで炊いたご飯
- 3日目の朝:カップ麺
泊まったバンガローは食事をしながら湖を一望できるNo.63です。
超人気バンガローのNo.63。私は二か月前に予約しました。
タープを設営。
設営時は風はありませんでした。山の天気は変わりやすい。30cmのペグでしっかり固定しました。
うーん。素晴らしい展望。
妻はホイル焼き、自分は分厚いステーキを焼く。
食後はもちろん焚き火。
朝食はカップ麺。この景色ならどんなモノを食べてもおいしく感じます。
3日目の朝。タープを撤収。最後に野反湖を望む。名残惜しいですなぁ。
まとめ
今回、スローループの聖地 野反湖でバンガロー釣りキャンプのレポートでした。
野反湖キャンプ場は受付事務所、バンガロー、トイレなど全体的に清潔さに気を使っている印象でした。
9月は雨が多い時期ですが、運良く一度も雨が降らずに快適に過ごせた2泊3日でした。
標高1500mの高地にあるので夜は寒いです。
日中は予想よりも日差しが出て暑かったですね。
2泊3日の宿泊はのんびり過ごせるので良いですな。
奇跡的に魚が釣れたので、満足な釣りキャンプとなりました。
いやぁしかし、野反湖の景色は何度見ても素晴らしいです。
今度、機会があれば作品通りテントエリアで釣りキャンプがしたいですねぇ。