フライフィッシングのボトムスキャンの解説
ボトムスキャンとは簡単に言うとシンキングラインを水底に沈めてフライをゆっくりひっぱる方法です
この釣り方は水温が低い時期など魚が水底付近に溜まっている場合に使われることが多いです
水深3m以上のマーカー釣り(ルースニング)では届かない魚を狙うことができます
参考までにKEN-CUBEのボトムフロートシステム

出典:https://kencube.jp/technique/bottom-Float/01.html
ルアーにも似たような釣り方がある
底に毛ばりを漂わせる方法はルアーでのトレーラー釣りがあります
トレーラー釣りとはルアー(スプーン)に糸をつけてその先にフライを取り付けることです
着底したスプーンをゆっくり動かすと毛ばりが水中を漂う感じになるんですね
ルアーでのトレーラー釣り、管理釣り場では禁止になっているところが多いです
禁止の理由は
- 簡単に釣れる
- 魚に毛ばりが飲まれやすい
が挙げられます
簡単に釣れるということはマス系の魚を狙うという意味では合理的な釣法といえますね
589本舗で販売されている攻型マ式も仕組みは同じだと思います

出典:http://589honpo.shop-pro.jp/?pid=57573255
ちなみにマ式は水中で浮くフライなので根掛かりしにくいです
ボトムスキャンのデメリット
ボトムスキャンはデメリットもあります
- 早引きすると根掛かりしやすい
- フライを丸のみされやすい
私は上記で紹介したKEN-CUBEさんのようなラインシステムを使うことが多いのですが、ティペットにショット(ガン玉)を噛ませてロールキャストを繰り返すとショット付近に糸ヨレが起きやすいです。フライがクルクル回っていることもあります(笑)
対策は・・・
- シューティングラインとヘッド接続
- リーダーとティペット接続
の二カ所をスイベルにすることです

スイベルがショット替わりになっている気もしますが、沈下速度、ティペットの長さに応じてショットもつけるようにしています

リーダーを使わない場合は
- ランニングラインとヘッド
- ヘッドとティペット
をスイベル接続しています

ボトムスキャン用フライ(超簡単)
どんなフライを使っても釣れることは釣れるんですが、水草などが多い場所では根掛かりが問題になってきます
水中で浮くフライを使うと根掛かりが減りボトムを一定の高さで維持しやすくなります
参考にしたのは589本舗の攻型マ式の毛ばり
上:攻型マ式 下:ボトムスキャン用フライ

フッキングしやすくするためにダビング材の量を少なくしました
用意したもの&作り方
少ない素材で浮遊系フライを作ってみます
- フライフック(10番)
- 通販などについてくる厚さ5mm程度の緩衝材
- ダビング材(適当なもの)
あると良い道具・・・ウィップフィニッシャー

ボディにダビング材を巻き付ける

細長くカットした緩衝材ととりつける

プチプチ音がしますが強引に巻きつけます

スレッドを↓の部分まで移動する

固定します

ウィップフィニッシャーがあると楽に固定できます


緩衝材の後ろ部分を綺麗にカット。ダビング材を広げて・・・完成


マラブーなどで尻尾をつけるのもアリです

マラブーで尻尾を付ける場合はダビング材を巻く前につけます
ガード付きストリーマーも根掛かりに強い
マラブーストリーマーにナイロンラインでガードを付けておくと根掛かりが大幅に減り、底を這うヨシノボリのような魚を自然に演出できます
ガードなしと比べてフッキングしにくくなるので状況によって長さをカットすると良いです

このフライは中禅寺湖のレイクトラウト攻略に活躍しました
まだ試してませんが管理釣り場の底引きでも十分活躍すると思います

ガードはタイイング中に取り付けたほうが楽ですが、後付けも可能です
ナイロンラインの太さは6号がおすすめです。10号でも試しましたが固すぎました
ナイロンライン6号。中央に折り目を付ける

スレッドで固定する

丁度良い長さでカットして完成

まとめ
今回ボトムスキャンの記事を書きました。
マーカー釣り(ルースニング)では水深が深くなるほど対応しにくくなるので選択肢にあると良い釣り方ですね