釣り人が他の釣り人のマナー違反(ゴミ)で釣り場が減ってきているという話があります。
ぼくも昔、堤防で釣りをしたことがありますが、その堤防や漁港で釣り禁止が多くなったなんて聞きます。
釣り場が禁止になる~のロジック的には・・・↓
開拓される→他の人に知られる→人が増える→ゴミが増える→禁止になる。
こんな感じかと思います。
先に結論を言いますとグレーな釣り場は、釣り禁止もしくは有料になる可能性がある。
理由は出たゴミを誰がどうするのかはっきりしないからです。
禁止になるのはゴミ以外が理由になることもあるかと思いますが、今回はゴミに注目してみます。
人がいるところは必ずゴミや落とし物がでるんですよ。
なぜかというと意図的に捨てた場合、忘れて放置した場合があるからです。
釣り場にゴミがある理由
実際に釣り場に何かが落ちているのを何度も見たことがあります。
このレジ袋はなぜここに落ちているんだろう~?私は結構楽天的で、きっと持って返ろうと思ったけど疲れてたりして無意識のうちに忘れてしまったんだろうなぁ。なんて思うことが多いです。
持ち帰れそうな捨てられたラインなどは糸くずワインダーで回収するようにしています。
去年、湖で釣りをしているときに水際の岩の上に刃渡り10~15cmくらいのサバイバルナイフが落ちていました。魚を絞める用のナイフだと思いますが、ちょっと怖くなったのでそのまま見て見ぬふりをしてしまいました。ごめんなさい。
自分も例外ではなく、釣り場でプライヤーをなくしたり、木にフライやワームを引っ掛けて回収しようとしてもどうしても届かなくそのまま放置してしまったこともあります。余裕がない証拠ですね。まだまだ下手くそだなぁと思い知らされます。
このように放置されたモノにはどんなストーリーがあるのか、私が考えられる限りの仮説を挙げていこうと思います。
どこにゴミがあったのか?それはどんなゴミ?そもそも本当にゴミ?
湖でしたら岸際ですかね。おかっぱりで釣りしてた人の忘れ物?ボートで落としたものが流れ着いた可能性も?ルアーが木に引っ掛かっていたりすることもありそうです。
堤防ならどうでしょう?使用済みのサビキ針が放置されているとか。
釣り糸、カップ麺の容器、空き缶、ペットボトル、それら丸々入ったレジ袋かもしれません。
誰が捨てたのか?忘れたのか?
釣り関連アイテムが落ちていたら釣り人しかいない・・・?
ぐちゃぐちゃに丸められた釣り糸が落ちていたら確信犯かも?いやいや、丸めた後に持ち帰ろうとしたのかも?
高級ロッドがロッドケースに入ったまま放置されていれば単純に忘れ物ですかね。
釣り人嫌いな人が釣り場の閉鎖目的にイメージダウンを狙ったなんてことも考えられます。
全て推測に過ぎませんな。では釣りに関連するゴミが捨ててあったら釣り人が捨てたという前提にしましょう。
実は釣り場だけではない!
釣り人のマナー云々言われていますが、実は海水浴場や河川敷でのキャンプでも同じような問題が起こっているようです。
つまり釣り人のマナー=悪いではなく野外活動全般にいえることなのかもしれません。
ぼくは山登りもしますが、山でゴミが落ちていたというのはあまり見かけないですね。ぼくが行く山がそもそもマイナーなのもありますが、釣りと比べたら細かい道具が少ないからかもしれません。
割れ窓理論的にはどうなる?
割れ窓理論という考えがあります。
「建物の窓が壊れていると誰も注意を払っていない象徴になり、やがて他の窓も全て壊される」
それによれば「人は匿名性が保証されており、責任が分散されるような環境では自分をコントロールしようとする意識が低下する」らしいです。
簡単にいうと「自分が悪いことしたって分からないなら悪いことしてもいいや!」「俺(個人)が特定できないなら何言ってもいいや!」というやつです。
どんな人格者、崇高な人でも環境が変われば悪事に手を染める可能性があるといえます。
割れ窓理論は様々なところで応用されています。
ディズニーランドではちょっとしたゴミや汚れはすぐに係員が掃除して常に綺麗な環境を維持しているそうです。
先手を打ち続けることでお客さんのマナーの低下を防ぐわけですね。
ぼくもディズニーは何度も行ったことがありますが、本当に別の世界に行ったような感覚になります。
アトラクションを動かすには様々な装置、機械が使われるはずですが、そのような世界観を壊す部分はお客さんに見えないように配慮されているのです。
もちろんトイレも常に綺麗で、適当に作った注意喚起の張り紙などもありませんし、本当に徹底しているなぁと感心してしまいます。
割れ窓理論はテーマパーク以外でも職場、家庭などにも応用できる”使える”ツールなんですな。
今後どうなるか?まとめ
堤防などのグレー釣り場で割れ窓理論が通用するのかは微妙なところですね。
わかっているのは釣り場に放置されたモノは誰のものだったのか特定するのは難しい。ってことです。
仮に、釣り場のゴミを捨てた人物を特定できる装置が発明されて、その釣り場内で稼働していたらどうでしょう?
高速道路のオービスのように、その装置の範囲内ではゴミを捨てないようにするなんてことも考えられそうです。もし特定されてもいくらでも言い訳できそうな気もしますが・・・。
釣り場だけでなく海水浴場、テーマパーク、スポーツ観戦などにも言えることですが、人が増えれば増えるほどゴミも増えるわけです。
メジャーリーグベースボールのベンチでは選手がひまわりの種を食べた後、その殻を平然と床に吐き捨てるという話があります。日本人的な視点で見るとええ?となるかもしれませんが、後で清掃員が掃除するから良いのだそうです。
さすがにコロナ禍の現在、殻捨ては禁止となっているようですが、責任の所在がはっきりしているから問題にならないのですね。
これからは責任の所在がわからないような釣り場は減り、どんな釣りをするにしてもお金を払う”管理釣り場化”の可能性が高いといえますな。
公園などの無料の釣り場が「無料」なのには理由があるわけですね。
ぼくは実名と顔出しはしてませんが、一応ブログをやっている身であり、住んでいる地域、車も調べようとすればわかるので、私は知らないけど他の人は自分のことを知っているかもという気持ちで行動するようにしています。
プレッシャーに負けそうになる時もありますが、悪いことはできなくなるし嘘もつけなくなるかなぁと前向きに捉えています。もちろん言えないこともありますけどね。
今後、釣りを含めて世の中のマナーは向上する可能性が高いと思っています。
現在、スマートフォン、ドライブレコーダーが普及しています。
ライブカメラの設置個所も増えていくでしょうし、個人での監視カメラ導入費用もどんどん下がっていくと思います。
Googlemapなどの航空写真、ストリートビューの精度も向上していくでしょう。
他人の目というのは抑止力になるのですな。
どんな釣り場でも悪いことをしていたら誰かに撮影されてネット上に晒される可能性があるといえます。
晒すぐらいならその場で注意すれば良いとも感じますが、電車内のタバコ事件などもあるし難しいところですね。
やはり問題事に巻き込まれたくないならはじめから干渉しないほうが良いのかもしれせんね。
”旅の恥は掻き捨て”ということわざがあります。
知り合いがいない旅先では恥ずかしい思いをしてもその場限りで済むという意味らしいですが、ネット社会の現在で通用するかは難しいところですな。